“やってみたい”が、魂からのサイン
最初にそっと打ち明けておきます。
私はファスティングの専門家ではありません。
けれども、78日間のトランサーフィンの旅路を終えたあと、
季節の継ぎ目のような静けさのなかで
ふいに「体をリセットしたいな」と思ったのです。
それは、数字でも理屈でもない、
朝、窓辺に射し込む光のような、静かな衝動でした。
「やってみたい」という気持ち。
それがどこから来るのかは、たぶん誰にも説明できない。
でも、魂からのメッセージって、
大きな声でなくても、すごく真面目じゃなくてもいいのかもしれません。
私はただ、お水とお塩だけで三日間過ごしてみることにしました。
誰かのマネでもなく、自己犠牲でもなく、
「理由なんて特にないけど、やってみたい」――
そんな気分でした。

「おすすめ」できるものじゃない、だからこそ自分に優しく
もちろん、この体験は、私だけのものであって、
「おすすめ!」なんて軽々しく言えるものじゃありません。
体力がない方や、不安がある方は、
“1日だけ何も食べない日”から、
静かに、自分の体と対話してみてください。
何よりも、自分を大切にすることが一番です。
“余白の日”が、自然なリズムに
最初は、「食べないなんて…」と不安だった私も、
気がつけば、週に一度だけ、お水と梅干しで過ごす“余白の日”が、
自然と自分のリズムに組み込まれていきました。
大きな決意も、強い意志もいらなかった。
ただ、「今日は何もいらないなあ」
そんなささいな心の声に従うだけでした。
体を空っぽにすると、心の風通しが変わる
不思議なことに、
体を空っぽにするほどに、
心の中に、まるで新しい風が通るような、
静かなスペースが生まれてきました。
体の声を聴くことは、
実は、心や魂への扉だったのかもしれません。
どこか遠くにあった自分の「本音」が、
ふいにそばまで降りてきて、今ここで息をし始める。
空白の勇気は、始まりのサイン
ファスティングをしてみて、思ったのです。
何かを手放す勇気は、
何かを始める勇気と、とてもよく似ている、と。
いったん“空白”をつくることで、
現実の歯車が静かに、でも確かに回り始める。
たとえば、
春の前の、何も咲いていない庭を眺めるような。
その静けさのなかに、確かに新しい芽が息をひそめているのを、
私は知っています。
“自分をチューニングし直す”静かな時間
ファスティングは、私にとって
“食べない”ことそのものよりも、
“自分をチューニングし直す”静かな時間でした。
誰かのルールではなく、
自分だけの感覚で、「今ここ」を見つめ直す。
そのプロセスが、何より豊かだった。
リセットのサインは、魂から
もし今、
「一度リセットしたい」と感じている人がいたら、
それはきっと、魂からのサインかもしれません。
無理をせず、正解も求めず、
自分の「小さな声」に耳を澄ませてみてください。
今日も、あなたの内側で
静かに新しい物語が始まっています。新しい季節のはじまりに
YouTubeでも、このテーマについて語っています。
よかったら、静かな夜や朝に、
そっと聴きにきてくださいね。