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【解説】タフティ・ザ・プリーステス 人生を根本から変える現実創造のメソッド②

ヴァジム・ゼランド著
「タフティ・ザ・プリーステス 世界が変わる現実創造のメソッド」は、
現実の見方や捉え方を大きく変える方法を提供してくれる、非常にユニークな本です。

特に「眠りに落ちている状態」や「気づきの中心点」に関する概念は、
私たちが日常生活でどれだけ無意識に行動しているか、
そしてそれをどのように変えるかに対して、深い洞察を与えてくれます。

「眠りに落ちている」とは?

本書で説明される「眠りに落ちている状態」とは、
私たちの意識が内部もしくは外部のスクリーンに完全に集中し、
自分自身や周りの状況を客観的に観察できなくなっている状態を指します。

この状態では、私たちは自動的、反射的に行動してしまいがちで、
まるで無意識のうちに人生を過ごしているかのようです。

例えば、考え事にふけっているとき、
私たちの意識は内部のスクリーンに集中しています。
この時、外部で何が起きているかを全く認識できず、
無意識に行動してしまうことがあります。

逆に、外部の状況にばかり気を取られていると、
自分自身の内面に気づかず、
自動的に反応してしまうことになります。

これは、まさに「自動的に、あるいは反射的に行動する状態」のことです。

このような状態では、
私たちは自分の人生や周りで起きている出来事をコントロールすることができず、
まるで流されるままに生きているような感覚に陥ってしまいます。

このため、私たちは「眠っている」ということになるのです。

目覚めるためには?

目覚めるためには、内と外のスクリーンから意識をそらし、
「気づきの中心点」に意識を向けることが必要です。

「気づきの中心点」とは、意識がどこに向き、
何に注がれているかが見える場所です。

ここで、自分の周りで何が起きているのか、
自分が何をしているのかを冷静に観察することができるのです。

これを実践するためには、
まず朝起きたときに「自分を見て、現実を見る」と意図しながら、
「今日私は目を覚ましながら、夢の中を歩き回る」と強く意識してください。

意識的に目覚めた状態で日々を過ごすことで、
現実世界における感覚がより鮮明になり、
自分自身と周りの出来事をより深く理解できるようになります。

目覚めている状態の効果

目覚めている状態で行動すると、
周りの人々との関わり方にも変化が生じます。

例えば、意識的に目覚めた状態でお店に入ってみてください。
店員さんや周りの人々が、なぜかあなたに特別な関心を持ち、
親切に接してくれることに気づくでしょう。

まるで彼らがあなたに引き寄せられるかのように感じるかもしれません。

この状態になると、
あなたは周りの人と少し違う世界にいるような印象を与えます。

はっきりとはわからないけれど、
あなたには何か変わったところがあると周りの人は漠然と感じてしまうのです。

しかし、心配する必要はありません。
彼らはあなたに興味と親しみを持って接していることに気づいていません。
そしてあなたも「あなたたちが知らないことを私が知っている」
と言った素振りはしないでください。

なぜ彼らはあなたに親しみを感じてくれるのでしょうか?
特にあなたは知らない人が、です。

彼らにとってあなたは闇の中のホタルのようなものなのです。
意識的な気づきの状態に入るとエネルギーの流れが変わります。
物質的にはっきりと見ることができませんが無意識に感じ取れるものなのです。

目覚めている状態の実践方法

具体的に「目覚めている状態」に入るための方法として、
以下のステップが推奨されています。

step
1
**朝のルーティン**

よく眠った翌朝、まず自分にこう言い聞かせます。
「自分を見て、現実を見る」と。
そして「今日私は目を覚ましながら、夢の中を歩き回る」という意図を明確にします。
この意識的な準備が、目覚めた状態を維持するための第一歩となります。

step
2
**新しい場所への挑戦**

効果を最大限に引き出すためには、
誰も自分のことを知らない場所、
例えばショッピングセンターや電車の中などに出かけると良いでしょう。

ここで「気づきの中心点」に意識を集中させながら、
周りの人々の反応を観察してみてください。
あなたが目覚めた状態で行動していると、
周りの人々があなたに特別な親しみや興味を示すことに気づくでしょう。

step
2
**実験と観察**

店に入る際、
自分の意識が「気づきの中心点」にあることを確認しながら、
店員さんとやり取りをしてみてください。
相手の反応を観察し、
今までとは異なる対応をされていることに気づくかもしれません。

 

実験の結果

筆者自身もこの方法を実験してみました。
初めてのお店に入ったとき、
自分で「この人は大切に扱わなくては」と店員さんが感じてくれるのを実感しました。
さらに、下見だけと伝えていたにもかかわらず、
親切に対応してもらい、知りたかった以上の情報を得ることができました。

私が感じたこと

目覚めている状態の実践を、
なぜ「誰も自分のことを知らない場所」で行うと良いかという理由について考えました。

それは、あなた自身も周りの人々も「これまでのあなた」を基準にして接する傾向があるからです。

つまり、いつもの環境では、
新しいあなたが持つ、「気づき」や「変化」を保つのが難しくなることがあるのです。

だからこそ、
慣れるまでは自分を知っている人がいない場所で練習することに大きな意義があります。

こうすることで、「気づきの中心点を保つ」ことに集中しやすくなります。

そして、あなたがこの状態に慣れてきたら、いつもの環境に戻った時に、
周りの人々のあなたに対する接し方が変わっていることに気づくでしょう。

これは、あなたが新しいエネルギーを持ち、目覚めた状態で存在しているからです。

意識的な気づきがもたらす変化

目覚めた状態で夢の中を歩いているだけで、
周りの人の注目や善意を集めることになります。
新しい友人ができたり、楽しい会話を交わしたりする機会が増えるでしょう。

この感覚はとてもワクワクするものですし、試してみたいと思いませんか?

しかし、これが「現実の動かし方」を学ぶ第一歩に過ぎないことを覚えておいてください。

この目覚めた状態を保つことで、自分自身をコントロールする力が強化され、
周りの状況をもコントロールできるようになります。
これが、ヴァジム・ゼランドの教えの核心です。

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