雨音が遠くから聞こえてくるような、静かな朝に読みたくなる本がある。
それが、いま私が取り組んでいる『78日間トランサーフィン実践マニュアル』。
今日で11日目。「自信」というテーマだった。
正直に言うと、読む前は「自信についてなんて、もうわかってるよ」と思っていた。
けれどページをめくるごとに、その思いはやさしく裏切られていった。
この本はこう語る。
「自信を持つためには、自信を持たなければならないという思い込みを捨てること」。
最初は、え?と思った。矛盾しているように聞こえるから。
でも、じっくり読み進めていくうちに、 その“矛盾のようなもの”の奥に、これまで見過ごしていた真実があることに気づいた。
多くの場合、私たちは“何かに勝つこと”や“他より優れていること”を通じて、 「自信」を得ようとしてしまう。
でもそれって、実は自信ではなく「比較の中でつくりあげた幻」かもしれない。
本当の自信とは、自分の内側だけで完結しているもの。
他人の評価や結果に左右されない、 もっと静かで、でも確かな“確信”のようなものなんだと気づく。
この章では、「重要性を手放すこと」が繰り返し登場する。
それがまた、深いところに響いた。
私たちはいつからか、「重要であること」に囚われるようになった。
たとえば、“成功しなければ” “うまくいかなくては”と。
でも、それが重くなるほどに、不安も増して、身動きが取れなくなってしまう。
本ではこんな風にも書かれている。
「目的が重要であればあるほど、不安もまた大きくなる」
あぁ、これは確かにそうだと思った。
不安って、何か大切なものを「失うかもしれない」という恐れから生まれる。
でも、その“大切なもの”に私たち自身が、 過剰な“意味づけ”をしてしまっていることにも気づく必要がある。
つまり、結果よりも、もっと大切なのは、 “いまここ”で何を感じ、どんな風に自分と調和して生きているか、なんだ。
この日の最後に登場した言葉が、とても印象的だった。
「完璧なコーディネーションとは、魂と理性が調和していること」
私はこの言葉に、ふっと肩の力が抜けた。
理屈でも、感情でもない。
その両方をバランスよくつなぐ、“自分の真ん中”の感覚。
この“真ん中”に立っている時、 他人の目や周りの評価ではなく、 “私の心が、私にYESと言っているかどうか”だけが、 生きる上での羅針盤になる。
「私、なんでこれをやっているんだっけ?」
そんな風に立ち止まって、自分の行動の動機を見つめる時間こそが、 自信を育てる栄養なんだと思う。
結果がすぐに出なくても、 人と違っても、 目立たなくても。
ただ、自分の内側が、 「うん、それがあなたらしい」と囁いてくれていたら、 それが本物の自信に変わっていく。
この11日間を通して、私は何度も自分に問いかけてきた。
「私はいま、魂と理性の調和の中にいるかな?」
きっと答えは日によって違う。
でも、問い続けることそのものが、私の「自信」になっていく気がしている。
78日間の旅は、まだ始まったばかり。
でも、もうすでに、この道のりに何度も救われている。
そして明日もまた、少し軽やかに、自分のペースで進んでいこう。
静かで、凛とした確信とともに。
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