『78日間トランサーフィン実践マニュアル』の9日目のテーマは「安堵のため息」。
今日の内容をひとことで言うならば、“エネルギーを解放して自由になる”こと。
言い換えるならば、自分で勝手に背負っていた重たい荷物に気づいて、それをそっと下ろすことで、本来の力を取り戻す──そんな静かな解放のレッスンです。
たとえば「いつか英語を話せるようになりたい」と思って、何年も前から手帳に書き続けていた人がいたとします。
私自身もそうでした。道で外国の方に話しかけられるたびに「ああ、もっと英語ができたらいいのに」って思う。
そのたびに「今年こそちゃんと勉強しよう」って思うのに、なぜかいつも始められない。
そしてそんな自分を責めて、また一つ荷物が増えていく。
でも、ある時ふと気づいたんです。
もしかして、それは今の私にとって本当に必要なことじゃないのかもしれないって。
このトランサーフィンの本に出てくるように、「やろうと思っていてもずっと後回しになっていること」は、今の自分にとって必要なものではない可能性が高い。
だから、その“未完了”のまま残っているタスクを見直して、そっと手放していくことも、実はすごく大事なエネルギーの整理になる。
たとえば、ダイエットについても同じですよね。
よく「このままじゃダメだから痩せなきゃ」と思って始める人が多いと思うんです。
私も昔はそうでした。けれど、その出発点が「自己否定」だと、体の方が反発してくる。
だって私がいちばん認められたい相手って、他の誰でもなく“私自身”なんですよね。
そんな私から「ダメだ」と言われたら、体だってきっと苦しくなって反乱を起こします。
まさに内なる戦争、内乱状態。
そうなると、せっかく頑張ってもリバウンドが起きてしまったり、続かなかったりする。
だから大事なのは、まず「このままの私でもOKだよ」って優しく自分に許可を出してあげること。
そこからスタートすることで、体も心も安心して、自然とその人にとってベストな状態に近づいていくようになる。
この本に書かれている「エネルギーレベルを高く保つ」というのは、そういう“許可と解放”の積み重ねで実現するんじゃないかと思うんです。
実際、私も昔、舞台の世界で演じていた時期がありました。
でも、気づけば私は誰かが書いた台本を読むより、自分の言葉で語るほうがずっと好きだった。
あの経験があったからこそ、今こうして自分の言葉で発信していることの喜びに気づけたし、「私、こっちだったんだ」と思えるようになった。
だから、あの舞台の経験も「挫折」じゃない。
荷物として背負い続けるのではなく、「もう十分経験したから、ここで一度下ろしてみよう」と思ったら、ふっと軽くなった。
この9日目のテーマ、「安堵のため息」ってまさにそういう瞬間のことなんだと思います。
私たちの多くは、自分では気づかないうちに、あれこれと“やるべきこと”を背負いこんでいて、気づけばエネルギーが枯渇していたりします。
でも、その荷物は実は「誰かの価値観」や「世間の当たり前」から作られたものだったりする。
自分が本当に望んでいないことなら、もう手放してもいい。
自分をもっと自由にしていい。
肩から荷物を下ろして、深く息を吐いたその瞬間。
人生が、また静かに動き出すような気がしています。
あなたにも、そんな“安堵のため息”が届きますように。