コスパよく、空間を格上げする方法
「ソファーを変えたら、部屋が劇的におしゃれになる」――
そう思っていた時期が、私にもありました。
でも、実はそれは、ちょっとした錯覚だったのです。
もちろんソファーも大切な存在。
でも、ソファーにどれだけお金をかけても、
なぜか“全体が垢抜けない”…そんな違和感を感じたことはありませんか?
それもそのはず。
ソファーの高さは、視界1mの範囲に届かない。
つまり、空間の印象を決める“顔”にはなりにくいんです。
では、どこにこそ力を入れるべきか?
答えは――
観葉植物。大きめのポスター。そして、照明。
この3つが、インテリアをぐっと洗練させてくれる三種の神器。
中でも「照明」は、コスパの良さ・印象の変化・長期的な満足度、すべてにおいて抜群です。

照明は“夜の明かり”だけじゃない。昼間の「視線の主役」にもなる
照明の魅力は、
「暗くなってから部屋を照らすもの」という役割だけではありません。
むしろ、
昼間の空間を美しく彩る“オブジェ”としても、
照明はとてもパワフルな存在。
特に、ダイニングのペンダントライトは、
視線の高さにくるからこそ、
そのデザインが空間全体に与える影響がとても大きいんです。
シーリングライトを“卒業”してみる
オフィスのような白くて明るい照明、
それが部屋全体を明るくする一方で、
どこか緊張感のある、味気ない空間になってしまうことも。
思い切って、
シーリングライトを外してみる――
それだけで部屋の雰囲気は一変します。
・ダイニングにはペンダントライトを
・リビングにはフロアランプを
それだけで、空間の重心が下がって、
自然とリラックスできる場所に生まれ変わるんです。
ペンダントライトの“演出力”
- 大きめの照明を1灯 → スッキリ、ダイナミックな印象
- 小ぶりな照明を2〜3灯 → 軽やかでリズミカルな雰囲気に
複数の照明を使うときは、
「まったく同じデザイン」にこだわらなくてOK。
同じシリーズで色や素材を揃える、サイズだけ変える――
そんな風に“変化のある統一感”を演出するのが、センスアップのコツ。


フロアランプは「印象を変えるワンポイントアイテム」
ソファーの隣に1本置くだけで、
まるで雑誌の1ページのような空間に。
フロアランプが作る光の陰影が、
そこを“特別なコーナー”に仕立ててくれるから不思議です。
視線が自然とそこに集まることで、
他の場所の雑多さが目立ちにくくなるという、
うれしい副産物まで。


スペースがなければ、テーブルライトを
フロアランプを置く余裕がない時は、
チェストやサイドテーブルの上にテーブルランプを。
ただし、それだけでは少し印象が弱くなってしまうことも。
そんな時は、ポスターやグリーンと組み合わせてボリューム感を出すのがオススメです。


照明は、暮らしを“デザイン”する道具
照明の魅力は、
単に“部屋を明るくする”だけじゃない。
- 空間にメリハリを生み出す
- ドラマチックな印象をつくる
- 使う人の「リズム」を整える
そしてなにより――
毎日の暮らしに、ちょっとした“気分の高揚”をくれる。
限られた予算の中でも、
照明を選ぶ目線を少し変えるだけで、
空間は驚くほど、洗練されていきます。
次に何かを変えたいと感じたら――
ソファーではなく、
「光」からはじめてみてください。
