クラシックバレエのレッスン帰り、久しぶりに顔を合わせたレッスン仲間の彼女が、以前よりもずっとほっそりと、凛とした雰囲気をまとっていたのが印象的でした。
話を聞くと、なんと6キロも痩せたのだそう。
先生に言われて決意し、努力を重ねた結果だったようです。
「すごいね」「どうりでシルエットが違うと思った」と伝えた私に返ってきた言葉は、 「でもさ、6キロ痩せてもバレエ全然うまくならないんだよね」
「体重が変わってバランス崩れちゃって…」
ああ、そうか。
なんだか、せっかくの成果を自分でなかったことにしてしまっているような…。
せっかくの努力も、誰かの賞賛も、ただふわりと宙を舞ったまま、彼女の元に届いていかない。
本当は、「頑張ったね」って言われたら、「うん、嬉しい」って受け取ってもいいのに。
それだけで、心の中に明かりが灯る瞬間ってあるのに。
私は少し、寂しさを感じながら、その場を離れました。
「ありがとう」のひと言が、運を育てる
「受け取り力」って、とても大切なチカラです。
たとえば褒められたときに、笑顔で「ありがとう」と言える人。
誰かが差し出してくれたものを、気持ちよく受け取れる人。
そういう人は、自然と応援される体質になっていきます。
なぜなら、「この人にはまた何かをしてあげたい」と思わせる雰囲気があるから。
逆に、「いやいや、全然ですよ」「そんなことないです」と否定を繰り返すと、
相手はだんだんと距離をとってしまう。
せっかくのエネルギーが流れてこなくなるんです。
あなたは、もっと受け取っていい
このエピソードを思い出したのは、『The Having』という本を読んでいたとき。
「受け取り上手こそが、豊かさを引き寄せる鍵になる」
そんなメッセージに、私は深くうなずきました。
お金の話だけじゃないんです。
人の好意も、励ましの言葉も、称賛も、プレゼントも――
全部、宇宙からのギフト。
それを「ありがたく受け取ります」と言える人のもとに、また次のギフトが届けられる。
応援される人って、どんな人?
それは、心から「ありがとう」が言える人。
誰かのやさしさに素直に喜べる人。
「褒められて喜ぶと調子に乗ってると思われるんじゃ…」
そんな心配が出てきたとしたら、それはもうご縁のない人たちを手放すチャンスです。
あなたの周りには、ちゃんと見てくれている人がいる。
心からの言葉を、ちゃんと受け取ってくれる人に、あなたも何かを差し出したくなるように。
最後にひとつだけ
あの日、バレエスタジオで私は感じました。
努力が報われないわけじゃない。
報われる瞬間を、自分がちゃんと受け取れるかどうかなんだって。
あなたがこれから進んでいく道のりで、
きっとたくさんの「小さなご褒美」が届けられると思います。
どうか、それをちゃんと受け取ってね。
「ありがとう」って言って、にっこり笑って。
それだけで、運は少しずつ、あなたに味方してくれるから。