【Day6】78日間トランサーフィン実践マニュアル 〜ブーメラン〜「“見る”を選ぶという、意識の美学」

まなざしは、静かな選択だ。
誰にも気づかれず、何も語らず、ただその人が“世界をどう見ているか”という、心の奥のレンズの選択。
それが、現実に映るすべてを決めている──
そんなことを、今日あらためて噛みしめた。

78日間トランサーフィン実践マニュアル。
6日目のテーマは「ブーメラン」。
タイトルだけを見れば、どこか軽やかにも感じるかもしれない。
でも、その奥には、トランサーフィンならではの鋭く美しい真理が静かに潜んでいた。

本の中に、こんなフレーズが登場する。

「お前らみんな消えちまえ!」

……ドキリとするような強烈な一文。
でもこれは、誰かを責めるためではなく、“心の動き”がいかに現実に影響を与えるかを、
まるで寓話のように見せてくれている表現だった。

怒りや憎しみのエネルギーが放たれたとき、
魂と理性が一致して、その“強い思念”が世界の鏡にくっきりと映し出される。
そして、鏡はそれをそのまま返してくる──
まるでブーメランのように。

「どっか行け!」と叫んだその瞬間、
投げつけたはずの言葉が自分に返り、
気づけば、“自分の方がどこかに放り投げられていた”。

トランサーフィンのすごいところは、ここを「だからポジティブでいなきゃダメだよ」と押し付けてこないこと。
そうじゃない。
ただ静かに「それが鏡の仕組みなんだよ」と、淡々と教えてくれる。
この“静かな真理”にこそ、私は心を打たれる。


この話を読んで、ふと数年前のある出来事を思い出した。

ある日、ふと頭に触れたら、指先に感じたのは…ツルンとした感触。
円形脱毛症だった。
その瞬間、血の気が引くような衝撃とともに、思考がぐるぐると暴れ出す。
でも、そのとき私はひとつ決めた。

「これは、実験にしよう」

鏡で確認しない。
洗髪のときも、その場所には触れず、ただ通り過ぎる。
そして、もっと大切だったのは──

「なぜこうなったんだろう?」という問いすら手放したこと。

ストレスかな?
睡眠不足かな?
体調?

そういった“理由”を探そうとする思考も、
そこに湧く感情も、まるごと“無視”した。

そう、“見ない”だけでなく、“感じない”ことも選んだ。
完全なるスルー。

今思うと、よくそこまでやり切ったと思う。
でもそれが、「世界の鏡の使い方」だった。

3ヶ月後。
もう一度その場所にそっと触れてみたとき、そこにはもう、いつも通りの髪が生えていた。
再発もしていない。

あの時、「見ない」という選択をしていなかったら──
鏡でチェックして、毎日ため息をついていたら──
きっと別の現実が生まれていたと思う。


「鏡をじっくり見るのではなく、ちらっと見る。
ポジティブなものを探し、ネガティブなものは無視してください。」

これは、本の中に出てくる一文。
この“見る”という行為が、どれほど現実を左右するか──
それを私たちは、思っている以上に知らないまま生きている。

人は、どうしても「ちゃんと向き合わなきゃ」とか「現実から逃げちゃいけない」とか、
そういう“まっすぐな視線”に、どこかで忠実でいようとする。

でも実は、トランサーフィンが教えてくれるのは逆だ。

「無視してもいい」
「見ないという選択にも、意味がある」

それは、現実から逃げることじゃない。
自分の“選びたい世界”に焦点を合わせる、美意識のひとつなんだ。


私はこの本を、成功法則でもスピリチュアル本でもなく、
“生きることそのものに対する美意識”を教えてくれる本だと思っている。

ひとつひとつの言葉に、詩が宿っていて、
読んでいるだけで、
「自分もこんなふうに世界を見たい」と思わせてくれる。

まなざしは、選べる。
世界の顔つきは、私たちの選んだそのまなざしで、毎瞬変わっていく。


今日、あなたが世界を見るそのレンズが、
少しだけでも優しいものだったら──
それは、きっと優しい現実として返ってくる。

あなたの“見る”という選択が、
今日も静かに、そして力強く、未来を創っていく。
そう思うだけで、今この瞬間も、少し誇らしくなる。

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